Original Contents: © LOGOS for web (http://www.logos-web.net/)








このサイトについて



このサイト「LOGOS」は2001年12月8日に開設された、作家 木戸隆行の公式webサイトである。その目的は【テクストのアート(文章による芸術表現)】を広く公開し、一般化することにある。
【テクストのアート】というと、いわゆる【文芸(詩、小説)】のことを回りくどく言ったものだと思われるかもしれないが、現在日本で一般に使われている【文芸】というワードは純粋に【テクストのアート】を意味していない。

【小説】は依然として戦時中の言論統制下の価値観で語られ、表現そのものよりも文脈の背後にどのような思想が込められているか・何段階に隠蔽して描かれているかが重視・要求され(代表的には「社会の不条理さ」「ものの儚さ」など)、また【詩】に至っては、いわゆるJポップの【歌詞】が最も耳慣れた【詩】になりつつあるため(無知な私の知る限り、Jポップの【歌詞】で【テクストのアート】を作品化したのは「strange fruit」のCharaと「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」の浅井健一より他にない)、もはやその本来のイメージを完全に失いつつある(またはその逆に、古典詩をのみイメージする)。
これに対して【テクストのアート】は、例えば画家アンリ・マティスの「絵画は絵画としてのみ存在しなくてはならない。そこに思想や思い入れが介在する余地はない」という言説に賛同する。また、TETSUYA(元・ドリアン助川)氏があるインスタレーション(かつて貴族たちによる国政会議室であった一室に、天井から無数の人形をぶら下げ、あからさまに権力の儚さと愚かしさを表現した、というただそれだけの展示)で「僕こういうの好きじゃない」と述べ、別のインスタレーション(壁に何とも言えない光る円いような巨大な物体があり、その思想や背景は「あったとしても」最前面に出ていないような展示)で正反対の感想を述べたことに賛同する。【テクストのアート】は、人がある作品を繰り返し鑑賞する場合、その理由は作品の文脈や思想ではなく、イメージ(何が感覚されるか)が優れているためであると主張する。

【テクストのアート】は、文脈の背後にどのような思想や思い入れがあるかよりも、その文脈によって「何かが感覚されるかどうか」「感覚のねじれが生じるかどうか」を重視する。
【テクストのアート】は、表現(イメージ)を文脈の道具にせず、むしろ文脈を表現の道具にする。よって、文脈のために表現を犠牲にするよりは、表現のためにやすやすと文脈を放棄する。










もし広く一般に【文芸】というワードが私の述べた【テクストのアート】と同一にとらえられていたなら、私はこのサイトを【文芸サイト】と呼ぶだろう。そちらの方が親しみやすい。だが前述のような現状でそれを行うにはあまりに誤解を受ける危険性が高すぎる(実際、私の経験では誤解を受けないことはなかった)。私は新語の作成が適当と考え、このような【テキストのアート(textual art)】という表現を用いることとした。


LOGOSの活動は雑誌、書籍、インスタレーション、イベント、デジタルメディアなど広範囲に渡る。テクストはその性質ゆえ、文化段階の中では最も初期に隆盛する。つまり、容易に・安価にコピーが可能であるため、低い技術・資本レベルでも量産が可能である。そのため、テクストはコピー技術の進歩と共に急激に価値を失って行く(最近の例を挙げれば、携帯電話向けのwebコンテンツがこれにあてはまるだろう。ただ、webが「テクストによって検索される」という事実から、逆行の動きもある)。しかし注意しなければならないのは、失われるのが「コピー技術における価値」であり、テクストそのものの価値ではない、ということである。これはテクストに限ったことではなく、イラストに対する写真、写真に対する映画など、他の分野にも存在する。







それがどのような分野であるにせよ、ある作品の価値というのは【コピーの難易度】によって決まるのではなく、その内容によってのみ決定されるべきであろう。そして同時に、作品が媒体に縛られる必要もまた無い(例えばテクストが紙に、絵画がキャンバスに縛られる必要はない)。
作品が媒体(コピーの難易度)から独立することにより、評価する者にも、また作品自体にも、本来あるべき姿──媒体に応じた表現の多様化によって浮かび上がる本来の姿とその認識──がもたらされことを私は予感する。




サイト全般に関して

このサイトでは、サイトナビゲーションにJavaScriptを使用します。また、コンテンツによっては、ご覧になる際にプラグインが必要な場合があります。プラグインは下のバナーより無料でダウンロードできます。


このサイトの英語版は、翻訳ソフトによる翻訳の後、ほとんど手を加えていません。現状、当サイトの使用している翻訳ソフトでは完全な翻訳はできていませんので、英語を勉強されるのには不向きです。

当サイトでは作品を各国語に翻訳してくれるボランティアの方を募集しています。詳細はメールにてお問い合わせ下さい。

携帯版LOGOS for web(i-mode、EZweb、vodafone live!対応)のURLはPC版と同様 http://www.logos-web.net/ です。旅行や外出先などでもどうぞ。

当サイトはリンクフリーです。ご報告いただく必要もありません。
トップページ以外のページは定期的に入れ替えていますので、リンクしていただける場合はできるだけトップページにお願いします。
URLは http://www.logos-web.net/ です。
必要の際は以下のバナーをご使用下さい(改変・自作も結構です)。